バルーチ族のプレイヤーラグ(祈禱用絨毯)です。いわゆるモスクデザインで、アフガニスタン周辺のバルーチ族によるもののようです。モスクをかたどったすぐ下と絨毯の下部にそれぞれ3つの長方形があり、中は八角形、ダイヤ形、そして十字で構成されています。またサイドの白で囲われた中にもダイヤ形と十字があしらわれています。これらのモチーフはアフガニスタンのバルーチ族によるモスクデザインの典型です。絨毯にしては薄手でしなやかなのが、良質なバルーチ族のラグの特徴です。鉄媒染によるこげ茶部分の摩耗がみられますので、かなり古いもののようです。
サイズ145cm×95cm
20世紀前半